肥前鳥島



【肥前鳥島釣行記】 続き

 
石鯛釣り
石鯛の当たりを期待したが−−−。

 仕掛けを昼釣り用に替える。竿はがまかつグレ競技SP1.75-53、リールはBBXテクニウム3000、道糸3.5号、ハリス3号のライトタックル。
ここで朝飯タイム、キャンプ用のコンロを出し鍋焼きうどんを作る。無公害の爽やかな大気を吸い、水平線を眺めながら熱々のうどんをすする。足場が悪くゆっくり座っては食べられないがこれも磯釣りの楽しみの一つだ。
腹ごしらえが済んだら次にする事がある。しかしここでは身を隠す場所が無いので、一段降りて岩にしがみ付いて用を足す事になる。人の目を気にしていてはできないのです。時折お尻に波しぶきを浴びながらの天然水洗便所もいいものですよ…

 爽快な気分になったところで釣り再開だ、潮も左前方にいい感じて流れを変えている。しかし 当たってくるのはツムブリ、カンパチ、ダツなどの青物の外道ばかり、本命のクロは食ってこないので業を煮やし、真後ろの北側の浅い所を釣ってみると40cm前後のクロがぼつぼつ食ってくる。
でも満足できる釣りではない、なんたって此処は肥前鳥島なんだから…
津田さんはとうとうクロ釣りを諦めて石鯛にターゲットを変更し、石鯛の道具を取り出し仕掛けをセットしている。出発前にクロ釣りと石鯛釣りの両方の道具を持っていくと津田さんが言っていたので、私が「二兎を追う者、一兎を得ず」になるからどっちかに集中したほうがいいよ、と言ったのですが石鯛釣りを始めてしまいました。大量の赤貝をハンマーで潰し、撒餌にしている。餌も赤貝だ。竿はダイコーの最高級石鯛竿、十数万円はするものだそうだ。さすが釣具店の社長だ。道具はどれでも一流品を揃えておられるが腕前の方はそうはいかないようだが……
撒餌が効いてきたのか津田さんの石鯛竿に待望の当たりだ、竿先をツンツンと上下に揺らし、ググゥーと穂先が海中に突き刺さる。一気にリールを巻き、魚との格闘が始まったが少し抵抗しただけであっけなく魚が水面に顔を出した。外道のサンノジだ、がっかりしてブリ上げた時、竿先がポッキリと折れてしまった。とことんツキのない人だ。結局石鯛も釣れずに船の中で寝とくと言って5時頃見回りにきた"ばらもん"に乗ってしまった。今からが夕マズメの好い時間帯なのに。

石鯛釣り
津田さんの釣果−−−?

 津田さんが船に上がってしまって少しゆっくりなった釣り座で馬場君と二人で水平線上にある太陽を眺めながら「いい雰囲気になってきたねー、そろそろオナガの来るぞ」と話し、切れ目なく撒餌を打ち続ける。
ハリスが3号のままなので4号位に換えようかなーと考えていた時、竿がいきなり引っ張られてしまった。道糸を押さえていた指に道糸が絡んでしまって糸が出て行かない、慌てて指に絡んだ糸をはずし竿を立てる。しかし魚は右前の張り出した岩の陰に入ってしまい出てこない。しかたなく糸を緩めしばらく待つことにした。30秒位してゆっくり糸を張ると魚が沖に動いたので、すかさずリールを巻き、竿を立てて魚を浮かしにかかる、1.75の竿が折れんばかりに孤を描いている。いいサイズのオナガだ、玉網に収め手元に寄せて真近で見ると50cmはありそうだ、いい所に針がかかっている。今が地合いだ、すぐさま仕掛けを投入し浮きに撒餌をかぶせる。右に10mばかり流れたところでまた来た!! 

 オナガはひったくる様な当たりで、引きも強い、立て続けに4枚のオナガを取り込んだ。4枚目を取り込む時にはもう暗くなっていてよく見えないので玉網に収めるのに一苦労した。馬場君にも一枚オナガが食ってきたが彼は夜釣りの太仕掛けを使っているので1枚と4枚の差がついたのだろう。納竿の8時前に2キロ位のヒラスを一本追加しこの日の釣りは終わった。
延々16時間も北岩で釣りをしていた事になる。釣り好きでないとできないことだ。今日の釣果にはちょっと満足できないが又明日もあるので明日に期待しよう。

 船で寝ていた津田さんを起こし、釣果報告をする。"ばらもん"が用意してくれた弁当と、松永さんが味噌汁と平鯵の刺身を出してくれた。
心地よい疲れと空腹でおいしく弁当を食べ船室に横になる、波は穏やかでまるで九十九島にでも停泊しているようだ。明日の釣りをイメージしながらいつしか眠りにつく。

 午前4時、エンジンが始動する、津田さんは石鯛をするので今日も北岩に上礁する。私と馬場君は南岩の中岩との水道に面した所に上礁した。ここは初めての所だが北岩より足場がよく釣りやすそうだ。荷物を高いところに上げロープで固定し、まだ夜明けまで時間があるので朝食のカップ麺を作り腹ごしらえする。
月明かりの中潮の動きを観察すると、いい潮流が南岩と中岩の間の水道を南に動いている。その流れの中に撒餌を打ち続けながら準備を始めた。今日のタックルは竿がまかつインテッサ3号にリールがBBXテクニウム3000の組み合わせをチョイスする。
道糸、ハリス共に5号、潮流に負けないように少し重めの仕掛けで浮きをゆっくり沈めて当たりを取る作戦を立てる。60cmオーバーのオナガが必ずいるはずだ。

 仕掛けを潮に乗せて流し70m位のところで待望の当たりがきた、強い引きでインテッサ3号を曲げる、左右に走るのでオナガではなく青物のような感じがする。慎重に寄せて取り込む、60cmのカンパチだ、美味い魚なのでいい土産になる。更に数投目に70〜80m沖で重量感ある当たりが来た、根掛りのような重さだ、2度3度ポンピングして寄せながら馬場君に写真を撮るようにお願いをする。
しかし数回寄せたところで手におえないような強い引きでハリスを切られてしまった。仕掛けを巻き取ってハリスを見ると糸が岩に擦れた跡が残っていた、仕掛けが深いところまで入っていきそこでオナガが食ったのだろう。虚脱感に包まれる。気を取り直して釣りを再開するがまもなく納竿の時間がきてしまった。

 ばらもんがアンカーを揚げ目の前の中岩から回収をはじめた。次に南岩の我々だ。荷物をまとめ、忘れ物とゴミが残っていないか確認をする。
最後に北岩の釣り人の回収に向かう。津田さんに石鯛が釣れていればいいのだが、鳥島まで来てボーズではシャレにならない。北岩の写真を撮りながら近づくと、津田さんが笑顔で待っていた。回収して早速クーラーを覗くと石鯛が3枚、あまり大きくはないが紛れもなく縞模様のきれいな石鯛だ、その石鯛の陰にもう一枚小さな石鯛(20cm)が隠れていた。聞けばこれが最初に釣れたそうだ、ひょっとしたらこれ一枚かもしれないと思いキープしたという。そんなわけで津田さんもボーズを免れ、めでたしめでたしの釣行でした。

宴会
帰りの船中の大宴会一升瓶2本が空っぽ

 全員の回収が終わり帰途につく、波は穏やかなので全速で帰れるはずだ。
船中では釣り仲間同士の釣果報告で賑わっている、松永さんが一升瓶を出してくれ酒盛りが始まった。あっというまに一升瓶2本が横になる、私も酔って横になる。船窓からは福江島が見えてきた、いつしか眠りにつく。

 エンジン音が静かになったので起きると船はもう基地に係船していて道具類の荷揚げ作業をしている。午後2時なので鳥島から3時間半で帰ってきたことになる。快適な航海だった。二日間の釣りで体はあちこちが痛く、心地よい疲れを残しているが、気持ちは爽やかにリフレッシュできた。
もう次の釣行を考え始めているのでした。

私の釣果、オナガ8匹、クロ10数匹、カンパチ1匹、ヒラス1匹、
馬場君の釣果 オナガ1匹、クロ3匹
津田さんの釣果  石鯛3.2枚    ツムブリ、ダツなどの外道多数。



肥前鳥島への案内は佐世保市針尾西町"ばらもん" 0956−58−3993
釣れない釣具のご用命は株式会社佐世保漁具店  0956−24−2212

  報 告 者
99アングラーズ  円田 昭
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